柔道整復師Renです!
この記事をご覧になっている方は、
「接骨院がブラックで体力が追い付かない」
「年収が低くて残業代も出ない」
「職場の人間関係がちょっとめんどくさい…」
「休みが少なくて自分の時間が取れない」
「帰る時間遅すぎる」
というような悩みがあって、いよいよ今働いている接骨院を辞めようかと考えているのではないでしょうか。もしかしたら、それ以外の理由かもしれませんね。でも、辞めようと考えているはず。
今回は、そんな辞めようか考えている人に【接骨院の辞め方】を伝授したいと思います。
なぜ、このようなことをお伝えできるかというと、私の妻が接骨院を退職したことがあるからです。しかも、半年で。
その時に経験したことをまとめて、1人でも多くの柔道整復師の勇気が出てもらえたらと思います。
今の接骨院の条件がひどくて、業務内容も不正請求ばかりしているなら、今すぐ環境を変えることがおすすめ。それで悩んでいるなら時間がもったいない。
これから先の時間は全員平等です。どうせ同じ時間なら、悩みが少なく、毎日良い意味で充実した働き方をしましょうね!!
自分が働いている接骨院がブラック接骨院かどうかわからない人はこちらの記事をどうぞ。
接骨院を円満に辞めるには手順を踏む
基本的に、接骨院を辞める時は円満に済ませるのが1番です。
強引に辞めるのは後々トラブルになってストレスになるので、できるだけ手順を踏んで辞めたいところ。
もちろん、自分の意志で辞めるならバックレるなんてことはだめです。(暴力など相手に過失がある場合は強行してもいいかと個人的には思いますが)
ブラック接骨院だろうが、しっかり手順を踏んで辞めることがおすすめですよ。
接骨院を円満に辞める方法は実にシンプルです。
STEP1:辞める理由を明確にする
STEP2:具体的な日にちまで設定しておく
STEP3:院長に直接話す
STEP4:退職願を出す
以上の手順を踏めるといいです。では、それぞれ解説していきましょう。
接骨院円満退職STEP1:辞める理由を明確にする
ここが最も重要ですね。何で辞めたいのかをきっちり伝えることが大切。
接骨院のせいで辞めるということではなく、自分のことで辞める理由を伝えるのがポイントです。
例えば、
- 結婚
- 出産
- 引っ越し
- 親の介護
- 病気
- うつ病
などの理由であれば、その通りに伝えられると思います。
「結婚して遠くに引っ越すことになったので退職したい」
「親が病気になってしまい私がお世話することになったので退職したい」
「○○という診断が出たので療養のため退職したい」
等々の理由であればすんなりと受け入れてくれますよね。あなた自身の問題ですので、印象もまったく悪くないですし大きなトラブルにはなりません。
上記のような理由であればきちんと素直に伝えましょう。
しかし、現実的に多いのは、
- 給料が低い
- 残業が多い
- 不正請求ばかりして疲れた
- マッサージばかりして疲れる
- 人間関係が面倒くさい
- 他の業種に転職したい
などの、接骨院に問題があって辞めたいケースなんですよね。でも、面と向かって「給料低いから辞めます」なんて言えないですよ…(笑)
私も絶対に無理…
だからこそ不満をぶちまけたい気持ちは抑えて、少し前向きな理由にするのがポイント。
なので、接骨院に不満があって辞める場合なら、
「複数の接骨院で勉強して開業したいと考えている」
「他の治療法も学んでみたい」
「他の業種に興味がある」
「外傷をもっと見たい」
「ここで培った力を新しい環境で試したい」
「自分の視野や可能性を広げたい」
などの自分側の理由として置き換えて伝えるといいです。決して嘘はついてないんですよね。
マッサージだけしかやらないのが不満ならその通りに伝えるのではなく、「他の治療法を学びたい(本当はマッサージはやりたくない)」に置き換えて伝えるようなイメージ。
場合によっては、素直に伝えていいときもあると思いますが、上記のような理由にするとハードルが低くなり伝えるのが簡単なんです。紹介した理由はあくまでも参考にして、自分なりの理由をまずは考えてみましょう。
接骨院円満退職STEP2:具体的な日にちを設定しておく
いつ辞めるのか、いつ退職するのか、具体的な日にちを自分で決めてから辞めたいことを伝えましょう。
法律上、辞める意志を示してから14日後には退職できますが、いくら何でも少し急すぎますね。どうしても、次の人を探さないといけないですし、引き継ぎなども多少なりともあると思うので、1~2ヶ月ぐらいかかると考えておくといいです。
例えば、6月初旬に辞める旨を伝えるなら7月末で退職したいということも伝える、ようなイメージですね。一刻も早く辞めたいなら法律上6月末での退職も可能です。
接骨院円満退職STEP3:院長に直接話す
理由と日にちを決めたら、いよいよ院長に直接伝えます。
メールなどではなく、直接伝えるのが一般的です。円満に辞めるには勇気を出してみましょうね。院長が雇われでも、まずは院長に伝えるのが一般的。
院長には、あらかじめ「仕事終わった後(昼休み)に、お話があるので時間をいただけないか」と伝えましょう。この相談はメールやLINE等でもいいと思いますが、直接言えるのが1番。
そして約束の時間が来たら、自分の意志をちゃんと伝えましょう。
先ほど決めた、
- 辞める理由
- 辞める具体的な日にち
を自分の口からしっかり伝えましょう。
例文
「院長にはいつもお世話になっているので申し上げにくいのですが、
新しい環境にチャレンジして自分の可能性を広げたいのと、様々な接骨院で経験をつみたいという理由から○月末に退職したいと考えております。
自分を見つめ直し、様々なことを考え、この答えにいきつきました。」
例文のように、シンプルでいいので伝えると、院長からの話があると思います。
そのまま了承してくれることもありますし、待遇面アップなどを条件に引き留められることもあると思います。もしくは、ここまでは残ってくれ、と言われるかもしれません。
でも、そこは「自分で長い時間考えた結果なので、退職の意志は固いです」と伝えましょう。自分の意志で断ることは全く悪くないですから。
例えば、辞めて人数が足りなくなったところであなたが悪いわけではないんですよ。経営者である院長の責任です。
それが社会ってもんですし、人がいなくなったらいなくなったで何とかしますから、優しい気持ちをぐっとこらえて次の挑戦に備えましょう。
あと、「次はどこで働くか決まっているのか」と聞かれても、決まっていても「これから探す」と伝えましょうね。
相手からしてみれば、まだ働いている最中に次の転職先を決められたらショックですし、しっかりすじを通していることを伝えることで余計なトラブルが起きません。
接骨院円満退職STEP4:退職願を出す
院長にも伝え、了承が得られれば、改めて退職願を出しましょう。
接骨院ですと大きな会社ではないので出さなくてもいいかもしれませんが、書面に残しておくことで記録にもなりますし出しておいて損はありません。
自分都合で辞める場合は「退職届」ではなく「退職願」になるので注意しましょう。
書き方はこちらのサイトを参考にして書いてください。
接骨院を辞めたあとの転職先は早めに見つける
辞め方がわかったところで、次に準備するのが次の転職先ですね。せっかく辞めるなら次は自分が希望している条件で働くか、思い切って他の業種に挑戦することも可能。
まさに、転職は人生のターニングポイントになります。
女性柔道整復師の方で、気分を変えて他の業種に挑戦してみたいと考えている方は妻の体験談が参考になると思うので参考にしてください。
接骨院、整形外科、デイサービスに転職を考えているならば、転職サイトを利用するのがおすすめです。
私が1番転職しやすいと考えているサイトは「JOBNOTE」という転職サイト。
JOBNOTEをサクッと説明すると、
- 柔道整復師に特化している転職サイト
- 特化しているので、求人数が業界NO.1
- 貴重なデイサービスや整形外科の求人もある
- 転職エージェントのサービスもあり(担当者がついて一緒に求人を探してくれる)
- サイトが見やすくて、詳細な条件で探すことができる
- 採用されたらお祝い金が最大10万円もらえる
- スカウト機能がある(自分の情報を入力しておけば接骨院から連絡がくる)
などが特徴です。
正直、悪いところがないぐらい、柔道整復師ならまず利用すべき転職サイトですね。
会員登録さえしておけば、相談にも乗ってくれるのでぜひ利用してみてください。求人だけでも見てみれば、他の接骨院がどんな条件なのかみれるので面白いですよ(^^)/
いつから転職先の接骨院を探すか
辞め方と辞めた後の転職先をどうやって探すのか理解できたところで、いつから転職先を探すのかアドバイスしたいと思います。
転職先を探すタイミングは、
【退職が決まったら転職活動をして内定をもらう】
もしくは
【辞めると伝える前に転職活動を始め内定をもらう】
というタイミングで転職を探します。
退職時期が正式に決まってから探せば、面接になっても「〇月から働けます」と言えるので、採用につながりやすいと言えるでしょう。
辞めるまでの期間は1~2ヶ月ぐらいなので、時間が限られているので焦ってしまうと判断が鈍る可能性もあります。決まなければ収入も0円です。そういった不安が強いのであれば、なるべく避けてください。
先に内定をもらってから1~2ヶ月後に辞めると院長に伝える方法もあります。
焦らず転職先も探せるし、確実に内定をもらってから辞めることができますから安心ですね。
ただ、辞めるとなった時にトラブルになって、中々辞められないという事態も考えられます。
2~3ヶ月ほど待ってくれることも多いでしょうが、最悪内定が取消になる可能性もありますから頭に入れておきましょう。
以上の点を踏まえると理想の流れは、
辞めると伝える前に「JOBNOTE」などの転職サイトをチェックする
↓
サイトの登録して転職エージェントも利用しながら希望の条件が見つかるかどうか判断する(スカウトを利用するのも1つの手)
↓
希望の条件を見つけられそうなら転職を決断
↓
退職時期を決める前に転職活動をして内定をもらう
or
退職時期が決まってから転職活動して内定をもらう
↓
接骨院を辞めたら、すぐに次の職場で働く(すぐに働くけど、1週間ほどゆっくり休む期間を作るのもおすすめ)
みたいな流れが理想。
【退職が正式に決定したら転職活動を始めて、退職までに内定をもらう】
もしくは、
【辞めると伝える前に内定をもらって、その後辞めると伝える】
これが一般的な転職のタイミングです。
お金に余裕があったり、心身が疲弊しているならば、退職してから数ヶ月かけて転職活動をする手もあります。転職活動する時ぐらいしか休める期間がありませんので。
転職をするタイミングは別記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
実際の柔道整復師転職体験談
では、私の妻がどうやって辞めたのか、実際の体験談をお伝えしてします。
ここからは妻が書きます。
私は、デイサービスと接骨院が併設している院で働いていました。
最初に聞いていた内容と、実際に働いている内容が違いました。デイサービスで働くのが主な仕事という内容のはずが、接骨院でマッサージをする日々だったのです。
就職して数ヶ月あたりかた辞めたいと思っていて旦那に相談しつつ継続していましたが、半年たつ前ぐらいに辞める決意をしました。
そこから院長の手があく時間をうかがいながら、「お話があるんですが」と声をかけ、
「デイサービスに集中して働いて介護についてもっと勉強してみたいのと、肩が痛くてつらい(マッサージのしすぎ)ので辞めたいです」
と伝えましたね。
その後、引き留められていましたが、あらかじめ旦那から辞めるならダラダラ続けるなと言われていたので、とどまることは断りました。
その後、人が見つかるまでの期間も含めて2ヵ月間働いてから無事退職。
転職活動は、2ヶ月間の間があったので辞める時期が決まってからゆっくりやり、辞める2週間前ぐらいにいいとこを見つけ面接にこぎつけました。
元々、柔道整復師とは距離を置きたいと思っていたので、歯科助手として就職することになり今も働いています。ちなみに、私は転職サイトで自分で見つけて応募しました!
なぜ、歯科助手なのか、辞める前の具体的な悩みは別記事でまとめているので、興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ:勇気を出して接骨院を辞めてみる
- STEP1:辞める理由を明確にする
- STEP2:具体的な日にちまで設定しておく
- STEP3:院長に直接話す
- STEP4:退職願を出す
辞めることを決意するのは簡単かもしれませんが、それを実行に移せない人が非常に多いです。
辞めることを伝えるとなったら絶対緊張しますし、できれば避けたいですよね。
でも、時間って無限ではないので、不満を持ちながら働くのは本当にもったいない。開業を考えている人はなおさらもったいないですよ。
私達、夫婦の体験を通して1人でも多くの柔道整復師が、自分を見つめ直し行動してくれればと思って、今までの恥ずかしい話もオープンにしています。
同じような境遇の人がいなくて相談できずに困っている人、背中を押してほしい人などは、ぜひお問い合わせからご連絡ください。いつでも助けになります。
転職活動はわからないことだらけですので、「転職マニュアル」を作成しました。役に立つ知識や転職の基本などをまとめています。ぜひこれからの転職活動に役立ててもらえれば嬉しいです。