柔道整復師Renです!
これから就活をおこなう学生にとって悩みやすいのは、どんな接骨院がいいのか。
最近、複数の店舗をだしてグループ化している接骨院が増えてきていますが、やはり個人院の方が圧倒的に多いです。
どちらが良い悪いというのはありませんので、人によって考えによって適切な選び方をすることが大切。
この記事では、就活する上でグループ院と個人院はどちらが自分に合ってるのか見極められるようにまとめて伝えていきます。
- グループ院は手厚い待遇で、雇われ院長になれるチャンスが高い
- 個人院は自分が開業していくなら間近で勉強できる
グループ院と個人院はどちらもメリット・デメリットがある
グループ院、個人院の接骨院はどちらもメリット・デメリットがあります。なので、「グループ院の方が絶対にいい」とも言えません。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った働き方を選択できると理想です。
グループ院は、
グループ院を選ぶメリット
- 手厚い待遇を受けられるし給料がやや高めでボーナスがあることが多く、雇われでも条件が良い
- 多店舗経営に興味があるならば参考になる
- 雇われでも院長になれるチャンスが高い
グループ院を選ぶデメリット
- 個人院を開業しようとしている人には合わない可能性も
- マニュアル化されていることが多い
- 上からの指示で全てが変わることもある
以上が挙げられます。
個人院は、
個人院を選ぶメリット
- 将来に開業しようと考えているなら間近で経営を見れる
- マニュアルにはないことが学べる
個人院を選ぶデメリット
- 年収が低めの傾向
- 待遇が場合がある
- 院長に近い経験はできるけど、院長にはなれない
以上が挙げられます。
これから今あげたメリット・デメリットを詳しく解説していきます。繰り返しになりますが、どちらも同じぐらい良い点がありますのであとは自分次第。
自分の考えと照らし合わせながらご覧ください。
手厚い待遇と多店舗経営に興味があるならグループ接骨院がおすすめ
グループ接骨院は、手厚い待遇や給料が良い点が人気です。
年収については「【接骨院で働く!】柔道整復師の年収はどれくらい?気になる疑問に答えます」で解説していますが、グループ院においては平均より年収は高くなりやすいです。
グループ院となると規模が大きいので、ある程度従業員を抱えます。なので、よりサラリーマン的な待遇を受けられるとイメージしてもらうとわかりやすいかなと。
後述しますが、個人院では規模が小さいので一般の会社とはわけが違います。それに比べて、グループ院は「福利厚生が充実」や「ボーナスあり」や「週休2日」などの一般的なサラリーマンの待遇が受けられるわけです。
一般的なサラリーマンの待遇といっても、個人院でおこなうは少々難しい。
だからこそ、自分の中でより安定しているところで稼ぎたいという願望があるならば、グループ院は合っているかもしれません。
又、将来は多店舗経営を考えている人は、確実にグループ院の従業員を経験しておきましょう。個人院でも学べることは多いですが、グループ院とは経営方法も違います。
多店舗経営をしたいという志があるならば、最短距離で学べるグループ院を選びましょう。
従業員で働いてみてわかることもたくさんありますし、昇進していけば上に立つ人間にもなりやすいので濃い経験が詰めますよ。
広告などもお金をかけていますし、マーケティングも考えられて経営されていますから、色々な勉強ができるでしょう。
グループ接骨院の院長ならローリスクなので狙うのも1つの手
今の時代、接骨院を開業しても生き残るにはかなり苦労します。あなたの街でも、すぐに接骨院がつぶれたことは見かけたことがあるのではないでしょうか。
コンビニより多いといわれる接骨院を開業したいけどリスクが…なんて人は、グループ院から院長の座を狙うことも可能です。
結果を出せば、新規開業の院長を任される可能性もありますし、院長を交代するかもしれません。
そういった意味では、個人院では経験ができない院長の経験ができますし、ある程度責任があるとはいえ、雇われ院長ですからリスクがとてつもなく低いです。失敗しても借金を背負うわけではありませんしね。
個人院で開業して失敗すれば借金は何百万円となりますから、ローリスクで院長になれるチャンスが高いのがグループ院といえるでしょう。
開業ノウハウもありますから、そういった点を学べるのも貴重ですよ。
接骨院が組織化しているからこそ大変なこともある
グループ院は従業員数も多いうえに、それぞれの店舗でも責任者がいます。さらにその責任者をまとめる人もいますから、大所帯になるからこそ全員が組織で動くことが必要。
なので、良い意味でも悪い意味でも、マニュアル化されていることがたくさんあります。従業員が多いので仕方ない部分もありますがね。
そういったマニュアルは外では役に立たない可能性もありますし、マニュアル通りにしかできない柔道整復師になってしまうので注意してください。
又、従業員が多ければ人間関係のトラブルもあれば、従業員が多いからこそ自分の能力を発揮できずに埋もれてしまう可能性もあります。
同期がたくさんいてライバルもたくさんいる分、ぎらついている人もいますから、その環境が苦手な人はしんどいかもしれません。周りとの意識の差が激しく無理して消耗してしまう人もいるので、そういった点が気になるならば個人院の働き方が合っているかもしれません。
将来に開業を考えているなら個人接骨院がおすすめ
私自身は個人院で働いております。
多くの柔道整復師は「多店舗経営をする」ということを考えていません。自分の接骨院をとりあえず開きたいということを考えている人がほとんどだと思いますので、個人院だとその勉強が間近で出来ます。
小規模だからこそ密度の濃い学びがありますし、院長などがどんな風に考えて経営しているのか等々を学べる環境があるのが個人院。
働いている接骨院と同じやり方をすれば成功する甘い世界ではありませんが、確実に自分の接骨院を開業する時の基礎になります。
接骨院によってはマーケティング等も治療以外も勉強を教えてくれますし、治療についてもマニュアル以外のことを教えてもらいやすいので、個人院で働いても十分に成長できます。
多店舗経営をしているわけじゃないので院長にはなれないので院長という経験をできませんが、院長と距離が近い分吸収できることが多いですよ。
私は現在の接骨院で副院長を務めていますが、院長から仕事を任せられることもたくさんありますし、私が出した何かしらのアイディアが良ければ即実践もできるので、グループ院ではなかなか経験できない店舗のリアルを学べています。
ブラック接骨院化していることもあるので注意が必要
個人院で最も怖いのは、ブラック接骨院で働いてしまうこと。
こちらの記事「【遅い時間まで消耗してない?】ブラック接骨院の特徴をまとめます」でも伝えていますが、世の中にはまだまだブラック接骨院が多い。
例えば、
- 残業代なしで遅くまで仕事をさせられる
- いくら頑張って売上があってもボーナスは一切なし
- 不正請求をして成り立ってる
などの接骨院で働いていても、正直未来はありません。消耗してしまうだけですし、時間を無駄にしてしまいます。
このような接骨院を参考に開業をしても成功はしませんから、就活時にはブラック接骨院を見分けることが必要になります。従業員をしっかり育ててくれる接骨院の先生もたくさんいるものの、世の中にはそうじゃない人がいることを忘れないでください。
ブラック接骨院ではないものの、個人院ですとかなり小規模になる分、最低限の環境は揃っているものの、サラリーマンのようなイメージとは違います。全ての個人院に好待遇を求めることが難しいのは頭に入れておきましょう。
柔道整復師の就活はイベントに参加したり求人サイトから探すがおすすめ
柔道整復師の就活は、大学生がおこなう就活とはわけが違います。
新卒柔道整復師の就活は、
- 自分で見つける
- 学校からの紹介
- 知人からの紹介
- 研修してそのまま就職
- 求人サイトで見つける
- 就職イベントに参加
以上の6つ方法を駆使して、希望の就職先を探します。それぞれの詳しい説明に関しては「新卒柔道整復師が希望の条件で就職先を見つける6つの方法!」をご覧ください。
この中でもおすすめなのが、就活イベントに参加することと求人サイトを活用することです。
就活イベントは、いくつもの接骨院が集まって就活生に向けて説明会をするイベント。学校からの案内などから参加するのが一般的。
就活イベントには大手のグループ院が多く参加します。やはりそういったイベントから、多くの従業員を確保したい狙いがあるのでしょう。個人院はほとんど参加しませんので、グループ院に少しでも興味があるならばぜひ参加してみましょう。
イベントなので、接骨院の担当者と直接話ができますし和んだ雰囲気で話せるので、気軽に参加してください。そこで気に入れば、そのまま応募して見事内定をもらえれば就活は無事終了ですよ。
個人院を探すには、学生から研修をしてそのまま就職することも多いですが、それ以外ですと学校からの紹介や求人サイトで探すことが多いです。
求人サイトに関しておすすめなのが「ジョブノート」という求人サイト。
実はジョブノートは柔道整復師に特化している、業界でもかなり珍しい求人サイトです。特化しているので求人数も豊富で質も高いです。
採用されればお祝い金が25,000円がもらえる特典もありますし、柔道整復師が求人サイトを利用するならば第一に使うべきサイトでしょう。
又、「無料会員登録」をすれば担当者がついて自分に合った求人を案内してくれる機能もあります。
就活をする際には多くの求人から選ぶので、ジョブノートで求人を見つつ、学校に送られてくる求人情報を見ておくとぬかりなく自分に合った求人をチェックできますよ。
就活で失敗したくない人は、自分でも接骨院の情報を調べて、学校からの情報もみて、ジョブノートも活用してください。
まとめ:個人院でもグループ院でも自費施術が重要
- 安定した年収と好待遇を求める人、多店舗経営が夢の人、雇われ院長になって経験を積みたい人はグループ院がおすすめ(大人数だから起きる弊害も)
- 将来は1~4人で経営する接骨院を開業したい人、密度の濃い時間を過ごしたい人は個人院がおすすめ(ブラック接骨院には気を付ける)
- 就活イベントに参加したり、求人サイトや学校からの求人を参考にして就活を進めていく
最後に伝えておきたいことがあります。
今、接骨院業界は自費施術といって保険を使わない治療をおこなっていることがほとんど。色々な背景がありますが、今後は保険請求や不正請求に頼っている接骨院は生き残れないでしょう。
なので、グループ院か個人院だけで決めるのではなく、その接骨院がどんな治療をしているのかもチェックしてください。
具体的な方法は全て「これから柔道整復師になるならどんな接骨院に就職すべきなのか」に書いているので、絶対に読んでおいてください。
個人院でも、グループ院でも、自費施術に力を入れていればこれから生き残るための知識や技術は十分に身に着きます。
あなたにとって正しく、そして後悔のない選択ができるよう願っております。頑張ってください。陰ながら応援しております。
柔道整復師の就活で大切なことを全てつめこんだ「新卒柔道整復師のための就活マニュアル」を作成しております。
業界のリアルも書いていますので、本気で就活を成功させたい人だけご覧ください。