国家試験

柔道整復師国家試験の難易度について解説

柔道整復師Renです!

 

毎年の3月第1週は、柔道整復師になろうとしている学生の命運が分かれる日。

そう。柔道整復師国家試験は毎年3月におこなわれるのです。

 

この記事では「柔道整復師国家試験の難易度はどんなものなのか」という疑問に答えていきます。これから柔道整復師になりたいと考えている人は参考にご覧ください。

まだ柔道整復師という仕事がどんなものなのか理解できていない方は、先に「柔道整復師とは何か~これから柔道整復師を目指す人へ~」をご覧になると当記事も理解しやすいと思います。

柔道整復師とは何か~これから柔道整復師を目指す人へ~柔道整復師Renです。 私は柔道整復師という資格を取得しています。国家資格にあたる資格なので、当然私も国家試験たるものに合...

柔道整復師国家試験の難易度は高い

結論から言ってしまうと、柔道整復師国家試験の難易度は高いです。

これは数字に表れていて、合格率が医療系国家試験の中でもとくに低い合格率を叩き出しているのです。

 

2018年におこなわれた柔道整復師国家試験の合格率は「58.4%」。

こちらの記事「【2018年】柔道整復師国家試験の合格率について」でもお伝えしていますが、他の看護師や理学療法士などの資格は80~90%の合格率となっているので、柔道整復師国家試験の合格率がいかに低いかわかると思います。

 

実は柔道整復師の数が多すぎることが問題になっていて、数が増えすぎるのを防ぐために年々問題が難しくなってきているともいわれています。

又、不正請求も話題になっているので、ある程度勉強をしっかりしてきた人が受かるようにふるいをかけてきているかもしれませんね。

柔道整復師国家試験は必修問題が難関

柔道整復師国家試験の内容は、

  • 必修問題30問(24点以上取らなきゃ不合格)
  • 一般問題200問(120点以上取らなきゃ不合格)

という構成になっています。必修問題は8割、一般問題は6割以上の点数を取らなければならないのですが、とくに必修問題がきつい。

必修問題が23点、一般問題を150点取ったとしても不合格になるのです。

 

まだ、専門学校に入学していないと勉強のイメージがわかないとおもいますが、柔道整復師国家試験の科目は、

  1. 解剖学
  2. 生理学
  3. 運動学
  4. 病理学
  5. 衛生学・公衆衛生学
  6. 一般臨床医学
  7. 外科学概論
  8. 整形外科学
  9. リハビリテーション医学
  10. 柔道整復理論・関係法規

以上の10科目から問題が作られます。

この中から全科目からそれぞれ必修問題が作られます。科目ごとに問題数は決まっていて、解剖学・生理学・柔道整復理論などの基礎問題が多めですが、他の科目も勉強しておかないと絶対に24点は取れません。

きっちり勉強をしなきゃ合格点は超えられない難易度になっている

いくら難しくなってきているとはいえ、きっちり勉強していれば合格できる難易度ではあります。

難しい問題で「こんな問題出すのかよ…」なんてことも増えてきてはいるものの、全てはそうではありませんからね。

 

私の意見としては、柔道整復師は人手不足ではないので、ちゃんと勉強してくる人が受かる難易度にする方がいい、と考えています。

あまり勉強せずに入ってきても「不正請求に逃げる」もしくは「適当にマッサージして稼ぐ」という柔道整復師が増えてきてしまうでしょうからね。

 

ここ数年の傾向や数字から、柔道整復師は誰でも取れる国家資格ではなく、ちゃんと勉強して努力すれば受かる試験に変化してきています。逆に努力が足りない人は容赦なく不合格になっている感じですね。

繰り返しますが、ちゃんと勉強すれば受かる難易度になっていますから、「難しそうだから柔道整復師は諦める」なんてことは思わないようにしてください。

 

柔道整復師の専門学校は、看護師と違って実習等もないので、在学中は勉強以外での大変さはそこまでありません。

3年間きっちり勉強をして、まずは知識をたくさん覚えること。そこから臨床に出て色々と経験がつめれば、1人前の柔道整復師になれますから。

まとめ:入学する専門学校の質が悪いと大変です

医療知識を今までにがっつり学んできた人って、普通に生きていればいません。

入学してきて初めて、「骨の名前」や「全身の構造」を学びます。

 

ただ、医療知識を1人で学ぶのは無理ですから、学校の先生に1から教えてもらいます。教えてもらった後は自分の努力次第ですが、そもそも学校の授業のクオリティが低いことも問題の1つ。

柔道整復師の専門学校が乱立しているので、質が高い学校もたくさんありますが、反対に悪い学校も存在します。

 

入学する専門学校によっては、十分な授業を受けられないまま国家試験に挑み、「全然できなかったし難しかった」といって不合格になってしまう未来も待っているかもしれません。

入学してしまえば他の学校事情はわかりませんから、気付いたときにはすでに同年代とは差がついているかも。

 

だからこそ、専門学校を選ぶときには妥協せずにきちんと結果を残している学校を選んでください。

詳しくはこちらの記事「柔道整復師専門学校を選ぶときは合格率を重視する!?正しい選び方を徹底解説」に大切なことを全て書いていますので、参考にしてください。

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