柔道整復師Renです!
ネットで検索すると「接骨院の先生がコロコロ入れ替わる」とか「柔道整復師の離職率が高い」という情報がたくさん出てきますが、本当に離職率が高いのでしょうか?
離職率が高い接骨院があるのは事実でしょうが、反対に低い接骨院があることは忘れてはいけません。
この記事では、柔道整復師の離職率が高いと言われている理由について私なりの見解を述べたいと思います。
これから柔道整復師を目指している人、柔道整復師を辞めたい人や転職を考えている人は、ぜひ読んでみてください。
柔道整復師の離職率は本当に高いのか
最初に伝えておくべきこととして、柔道整復師の離職率を正確に測ることはデータがないので不可能。
ネットに書いてあるのはあくまでも、その人の印象でしかないのです。
しかし、矛盾していますが、離職率が高いのは間違いないでしょう。
医療・福祉というざっくりの分野のデータですが、厚生労働省が発表している平成29年度の1年間離職率では「14.5%」という数字を記録しています。
全体で見てみると、医療・福祉分野は16産業中5番目に高い数字を出しているので、接骨院だけではなく医療全体で離職率が高いと言えるでしょう。
接骨院だけ柔道整復師だけでの離職率ではありませんが、このような数字が出ている以上は、接骨院でも離職率14.5%は間違いなく記録されると私は思います。
ただし、「接骨院だけが離職率が高い」という風には勘違いしないようにしてください。
先ほどもお伝えした通り、離職率が高い接骨院があるのも事実ですが、継続的に働く人が多い接骨院もあるのも事実。そもそも、医療全体でも離職率は高いというデータは覚えておきましょう。
ちなみに1番離職率が高いのは飲食です。これは30%を記録していて断トツで高い…
ブラック接骨院が多いから離職率が高い
接骨院で離職率が高い最大の理由は「ブラック接骨院」が多いからでしょう。
ブラック接骨院とは、
- 残業代なしで夜遅くまで残業
- ボーナスなし
- 不正請求ばかり
- パワハラやセクハラがある
上記のような特徴があります。
ブラック接骨院は、人の入れ替わりが激しいことも特徴の1つ。ネット上でよく見る「人の入れ替わりが激しい接骨院」は従業員が辞めるべき理由があって辞めているのです。
結局、社員のことを考えていないということは、患者さんのことも考えていません。ブラック接骨院の院長は自分の利益しか考えていないのです。
前向きな理由で辞める人も
ホワイトな健全経営をしている接骨院でも、辞める人が0人かというとそうではない事情があります。
なぜかというと、独立する人もいるから。
柔道整復師は接骨院などを開業する人が一定数いるので、辞める人が多くないにしても0人ではありません。
又、世の中には治療法もたくさんありますし、接骨院の特色も本当にそれぞれ違いますから、開業するために複数の接骨院を経験したくて数年で転職する人もいるのが柔道整復師。
明らかにコロコロ変わるのは異常ですが、前向きな理由で離職している人もいるのです。
ネットには悪い側面しか書いてないので注意
ネットで調べると、「柔道整復師業界は右肩下がり」とか「ブラックすぎる」っていう言葉がたくさん出てきます。
たしかにネットに書いてあることが事実ではある部分も多いですが、それはあくまでも一例にすぎません。そこは勘違いしないようにしてくださいね。
よくよく考えてください。
ネットに悪口を書き込んでいる人は「何かしら不満があるから書いている」ので、本当に満足している人や健全経営をしている柔道整復師はそういったサイトには書き込みません。
なので、ネットに書いてあることは業界の”一例”なのです。
書き込んでいる人の顔もわからないし、もしかしたら柔道整復師じゃないかもしれません。決してネットの「離職率が高いから~~」なんて言葉を100%信じないようにしてくださいね。
辞めたいと考えている柔道整復師へ
辞めたいと考えている柔道整復師がいるならば、お伝えしたいことがあります。
何かしらの理由があって辞めたいと考えているとおもいますが、おそらくこの記事を見ている人は「不満があって辞めたい柔道整復師」に当てはまると思います。
もし、従業員の待遇が悪いとか不正請求しかしていない、マッサージしかしない、という環境面に対する不満ならば、転職するのが1番の近道。
時間はみな、平等です。
あなたが悩んでいる間に他の人はグングン成長しているので、同じ1年間でも終わってみれば実力には大きな差が出てきます。だからこそ、辞めたいと考えているならば、思い切って転職するのは良い選択肢だと思います。
転職はよくわからないこともありますし、不安もありますから行動に移せない人が多いですが、今のままじゃダメだと感じているならば行動しなければ現状は変えられません。
少しでも現状を変えたい人が行動しやすいように、接骨院の辞め方から転職先の見つけ方までの注意点をまとめた「転職マニュアル」を作成しました。ぜひ、参考にして行動してみましょう。
※「収入が低い」という不満だけならば、副業という選択もありますので、こちらの記事で詳しく勉強してみてください↓
まとめ:まだまだ労働環境が悪いのは事実
柔道整復師の労働環境が悪いのは事実なので、必然的に離職率が高くなってしまうのが現実。
しかし、今後は労働環境が悪いブラック接骨院は廃業していくと考えています。
人が育たないと事業は継続も成長も難しいので、人に投資していく接骨院が生き残っていくでしょう。
最近では、好待遇の接骨院も増えてますし、新しい働き方をする柔道整復師もいます。
なので「離職率~」を気にするより、自分が成長して生き残っていけるように勉強しておくことが大切。
これから柔道整復師になる人も、今柔道整復師の人も、結局は自分次第です。
環境も大事ですが、それを選ぶのも自分。
ネット情報に左右されずに、本当の意味で芯がブレない柔道整復師になりましょう。