柔道整復師の基本

柔道整復師は接骨院を独立開業しなければ稼げないの?

柔道整復師Renです!

 

「接骨院を開業する」

多くの柔道整復師が目標にしていると思います。私もその1人。

 

近年では接骨院の数が多すぎて競争が激化しているので、なかなか開業に踏み切れない柔道整復師も多数いるのもまた事実。

しかし、雇われ柔道整復師の待遇が悪いとこが多すぎて、現状「開業しなきゃ稼げない」という風潮があります。

 

その風潮が本当に正しいのかどうか、個人事業主として働いている私なりの考えを述べたいと思います。

 

柔道整復師の年収についてよくわからないなら、「【接骨院で働く!】柔道整復師の年収は?ボーナスは?気になる疑問に答えます」を先にご覧ください。

雇われ柔道整復師が1人で食べていける可能性

現在、安定しているかは別として、やはり1番稼げる可能性があるのは自分で開業することです。(トップクラスで年収1000万は軽く超えていきます)

だからといって、雇われでも食べていけないかというとそんなことはありませんが、接骨院によっては待遇が酷いところも多いのが残念ながら現状。

 

残業代出ないのに残業させられ、ボーナスもなく、福利厚生もなし。このような接骨院が今の時代でも存在しています。

個人で経営している接骨院が多いので規模が小さいので、どうしても一般的な会社員のような待遇が難しい一面も。

 

なので、柔道整復師が雇われながら1人で家族を養うとなると少々きついので、共働きをするのが現実的な選択になっています。

※共働きは柔道整復師だけではなく、6割以上の家庭で共働きしているデータがある通り、日本では珍しいことではありませんので、そこは勘違いしないように。

 

しかし、ボーナス・残業代なしのブラックな接骨院だと、労働に見合った収入をもらえてないので、違う接骨院に転職することを視野にいれておくのがいいでしょう。

 

最近では複数店舗を出店し、ある程度の従業員をかかえている接骨院も探してみると多く、組織化している接骨院は待遇が良い傾向。

グループ院なんかで雇われ院長を任されれば、それこそ開業しなくても食っていけると思いますが、それでもめちゃくちゃ稼げるわけでもありません。

 

院長の年収について詳しくは「接骨院の院長になると年収はどれくらいになる?リアルな数字をお伝えします」をご覧ください。

 

ここまでをまとめると、

  • 開業するのが1番稼げる可能性がある(その代わりリスクもあるよ)
  • 今は雇われ柔道整復師だと、1人で家族を養うのは難しい
  • 雇われで生きていくならブラック接骨院で働くのが1番きつい、他の接骨院の転職を考える
  • グループ院で院長を勤めることができれば、それなりの年収になる

雇われでも食っていける柔道整復師業界へ

これから必要になってくるのは、開業しなくてもちゃんと稼げる環境を作ること。

先ほども伝えましたが、自営業になるので待遇面では手厚いとは言えません。

 

又、昔ながらの考えで「未熟なうちは修行だ」といって、安月給で残業させられる接骨院もあります。昔だったら接骨院の数も少なくて、それが当たり前だから通じたかもしれませんが、今はそうじゃありませんよね。

 

今は接骨院の数も多いので、しっかり従業員のことを考えて労働環境を整えている接骨院に優秀な人が集まってきます。

最近では若い世代が経営をしている接骨院も増えてきているので、「残業なし」とか「ボーナスあり」の接骨院もあるぐらい。

 

なので、現状に不満がある人は転職を視野に入れておくといいでしょう。

接骨院を独立開業した後の事実

中小企業白書2011」によると、会社を起業して5年後には1割が、10年後には3割が、20年後には5割が廃業というデータがあります。

短期でお金を稼ぐことはできるかもしれませんが、長期でお金を稼ぎ続けることが難しいというのをこのデータが示していますね。

 

接骨院も会社を起業するのと同じです。

なので、最低でも開業から5年以内で1割の接骨院が廃業になっていますし、私の感覚的には2~3割ぐらいの接骨院が廃業になっていると思いますね。

競争が激化しているのと、あまり経営やマーケティングを学ばずに開業している人が多いのが原因でしょう。

 

私の近所でも比較的新しい接骨院が廃業になっていましたし、生き残っていけなくてお店を畳まなきゃいけないリスクが独立開業にはあります。

開業する時にはお金も借りているでしょうから、残ったのは借金だけという状態にもなりかねません。

 

又、開業しても雇われ柔道整復師と同じような収入になってしまう人もいます。開業しても維持していくのが精一杯。

華やかそうな独立開業ですが、反対に苦労があることは忘れてはいけません。

 

だからこそ「開業しないと稼げない風潮」を無くさないといけないですし、もっと雇われ柔道整復師を大切にしなきゃいけません。

結局それが人の成長につながり、そして事業の成長にもつながるので、継続してお金を稼ぐことができるのです。

年収を上げたいなら副業という手もある

今、働いている接骨院には満足しているけど「収入を増やしたい」というなら、副業という選択肢もあります。

副業にも色々な種類がありますが、自分次第で1万円ほどは稼げるものが多いです。

 

年収を上げることに関しては別記事でも副業と合わせて詳しく解説しておりますので、そちらをご覧ください。

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まとめ:開業しなくても柔道整復師には多種多様の働き方がある

自分で独立開業しなければ絶対に稼げるわけではなく、最近では分院展開の院長になったり、組織化し経営をしながら手厚い待遇で働いている柔道整復師もいます。

 

これからは、

  • リスクを取ってでも、独立開業して自分の好きなように経営する
  • 競争も激しいしリスクがあるから、手厚い待遇の接骨院で働く(家族がいるなら共働き)

というような、二極化になっていくでしょう。

 

どちらが良い悪いではないので、私の場合は「自分1人で経営するのが楽しみ」だから将来に開業を計画しています。

人それぞれ考えや価値観があると思うので、それを大切にしてほしいですね。

 

不正請求も厳しくなってきているし、だんだん待遇が良くなってる接骨院も増えてきていることから、ブラック接骨院は確実に減っていきます。

 

又、柔道整復師でも整体院で働いたりする人もいれば、私なんかは完全自費の整骨院と歩合制の契約を結び働いています。

昔と違って柔道整復師でも多種多様の働き方ができる時代でもあるのです。

 

なので、将来性を感じないブラック接骨院にとどまっているより、自分がもっと生きやすいような接骨院や他の職種に転職することも視野に入れておきましょう。

柔道整復師の転職先は別記事で詳しく解説しているので、転職を考えている人はご覧ください。

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