就活

世の中にはどんな接骨院があるのか4タイプに分けて解説します

柔道整復師Renです!

 

新卒柔道整復師として接骨院で働きたいと考えている就活生は、今の接骨院業界の中を知ることは少ないので、いざ働いてみたら「なんか考えてたものと違う」ということになりえます。

私自身、この業界に学生から関わって6年になるので、様々な柔道整復師と出会ってきました。その経験から、今の接骨院は4つのタイプの経営方針でわかれることがほとんど。

 

4つのタイプとは、

  1. 保険請求のみの王道接骨院
  2. 自費施術・外傷だけ保険請求のハイブリッド接骨院
  3. 接骨院+他業種を組み合わせたイノベーション接骨院
  4. 自費施術のみの新しい接骨院

このようになります。

 

この記事ではまだ接骨院業界のことを知らない人に向けてリアルな世界、そしてこれから自分が思い浮かべている接骨院に就職するために役立つことをお伝えしていきますね。自分はどんな接骨院が理想なのか想像しながらご覧ください。

※この記事は伝えるべき点が多数あるので、かなり長い文章となっていますが、本気で将来を考えている方や就活で失敗したくない人は絶対に最初から読んでください。

就活生が知っておくべき接骨院経営の4タイプ

柔道整復師就活生が知っておくべき接骨院経営の4タイプとは

  1. 保険請求のみの王道接骨院
  2. 自費施術・外傷だけ保険請求のハイブリッド接骨院
  3. 接骨院+他業種を組み合わせたイノベーション接骨院
  4. 自費施術のみの新しい接骨院

です。

それぞれがどんな特徴があるのか、就活するときの注意点も含めて解説していきましょう。

①保険請求のみの王道接骨院

学校の授業を受けていれば王道接骨院を1番にイメージしますし、このようなイメージを抱いて専門学校に入学した人がほとんどだと思います。

 

柔道整復師の業務は外傷(怪我)のみ保険適応になりますので、骨折・脱臼・捻挫・打撲の患者さんがバンバン来てそれに対応する。これが王道の接骨院。

全国を見れば真っ当に外傷のみで経営している王道接骨院も存在しますが、正直少ないです。

 

ここから現実の話になりますが、普通の接骨院に外傷がバンバン来るかといったらまず来ません。

外傷に対して本気で学んで、経験も積んで、病院と強固な連携、地域からの信頼性と認知、ここまで本気でしっかりやらないと外傷のみで食べていける世界ではないのです。

 

しかし、蓋をあけてみると保険請求のみで経営している接骨院がかなり多いんですよ。矛盾してますが、その理由は簡単です。

「不正請求をしている」から。

 

肩こりや腰痛などの慢性症状は本来保険請求できませんが、それを不正に請求して経営している接骨院が本当に多いです。王道の接骨院に対して、邪道の接骨院とでも言いますかね。

外傷がバンバン来て改善に導く王道の接骨院は少ないけど、肩こりでも何でも不正に保険請求をして稼いでいる邪道の接骨院は多いんです。

 

正直、昔は不正請求が当たり前でした。

しかし、今は保険適応も厳しくなっているし、不正請求ばかりしている接骨院が痛い目を見て廃業になってしまうことも起きています。接骨院の数も多いですしね。

 

これから柔道整復師で食っていこうと考えているならば、邪道の接骨院だけはオススメしません。

外傷を診たいなら王道接骨院を探すか、整形外科に勤めるのが絶対に良いですよ。

②自費施術&外傷だけ保険請求のハイブリッド接骨院

現在は、保険請求だけをしている接骨院は徐々に減ってきていて、捻挫や打撲には保険を使って対応しつつ、慢性症状は自費施術(保険を使わない)で対応する接骨院が増えてきています。

だんだん世の中の接骨院も「保険のみじゃダメ」と気付いてきていて、法律に触れることもしたくないと考えるようになりました。

 

この流れは本当に覚えておいてください。いざ接骨院に入ったら、「自費施術があって戸惑った」ということになりかねないので。

将来接骨院を開業したいと考えているならば、ハイブリッド接骨院を選ぶのは賢い選択です。これからは自費施術を取り入れないと生き残っていけないといっても過言ではないので、働けば間違いなく良い経験になりますよ。

 

「慢性症状は自費施術、怪我は保険を使う」

この流れはとても良いのですが、1つ注意してほしいことがあります。

 

それが、自費施術がただのマッサージになっている接骨院。

体を良くするというより、患者さんを癒す目的になっているマッサージになってしまうと、かなり消耗します。

 

ただのマッサージならば整体がたくさんあるので、あくまでもしっかり改善するための施術を打ち出している接骨院を選んでください。(求人だけではなくホームページもしっかりチェックすること)

マッサージだけをしていて数年経った時に得るものは、患者さんを気持ちよくする技術だけなので。マッサージしかできない柔道整復師にはならないでくださいね。

③接骨院+他業種を組み合わせたイノベーション接骨院

イノベーションとかっこいい言葉を使っていますが、例をいくつかあげますと、

  • 接骨院とデイサービスを併設して経営
  • 接骨院と介護施設(老人ホーム等)を経営
  • 接骨院と整形外科を経営
  • 接骨院とジムを経営

ぱっと思いつくだけあげましたが、接骨院と他の施設などを組み合わせて経営している接骨院をイノベーション接骨院と名付けました。

デイサービスなんかは今多いですね。接骨院の隣にデイサービスが併設しているのをよく見かけます。

 

例えば、スポーツジムと接骨院を経営するならば、

  • 接骨院に通っている人はスポーツジムが安く通える
  • スポーツジムに通っている人は接骨院が安くなる
  • 体を鍛えたい人にはスポーツジムを紹介できる
  • リハビリのためにスポーツジムに通って改善スピードを上げる
  • リハビリの患者さんはトレーナーがついてリハビリプログラムを受けることができる

うまくいくかは別として、このような形態で経営すれば接骨院だけの収益だけではなくスポーツジムの収益も入るので、事業として安定します。

 

2つの施設で同時に働けるのは難しいかもしれませんが、複数の事業を経営しているのを間近で見れるのは貴重です。

複数の収益を持つのはビジネスにおいては鉄則な部分もあるので、やり手の経営者に憧れるならばイノベーション接骨院で働いてみるのがおすすめ。

※接骨院は必ず自費施術を取り入れているところを選ぶように

④自費施術のみのとがった接骨院

学校だと確実に聞かないのが、自費施術のみのとがった接骨院。イメージ的には整体院に近いもの。

 

実は私がこの整骨院で今働いております。私が勤めている整骨院は、一切保険は使いませんし、完全自費でかつ予約制のシステムで経営している日本でも珍しい整骨院。

最近では整骨院とか接骨院という名前ではなく、柔道整復師が整体院という名前で開業していることも増えてきていて、保険に頼らない働き方をしている人がいます。

 

さらに、何かの専門分野を打ち出していることも多く、「膝専門施術」とか「肩こり整体院」などと名乗って、症状に対してもとがっている接骨院や整体院も増えているんですよ。

学生の方はこのような接骨院はイメージできないと思いますが、なかなか理にかなっている経営なので、興味がある方は1度経験してみるといいです。

自分のやりたいことを叶えられる整骨院で働く

ここまで読んでみて感じたことは、

  • 想像していた世界とは違って厳しい世界だな
  • 普通の接骨院を開業しようとぼんやり考えていたけど、このままではダメだなと感じた
  • 接骨院にも色々な種類があるんだな
  • 自分が想像していた「接骨院」と、現実の「接骨院」が大きく違った
  • 話が複雑で難しい
  • どの接骨院がいいのか悩む

上記のような感想を抱く人が多いと思います。

 

私も接骨院のことを「保険を使って施術する」というのを想像して、この業界に入りました。

幸いにも、私が研修をして今も働いている接骨院では特殊な働き方や経営をしていたので、業界の現実や新しい可能性もたくさん見せてもらい考え方が変わって今に至ります。

 

想像以上にこの業界で生き残っていくのは厳しいです。だからこそ、就活をなんとなくやるのではなく、今一度自分の理想を考えてください。

私がお伝えした4つのタイプ、どれが気になりましたか?どんな接骨院で働いてみたいと思いましたか?

 

人それぞれ価値観が違いますし、どれが正解とかはありません。どのタイプの接骨院でも結果を出している人はたくさんいますので。

学生のうちから業界内部の現状を知れたあなたは幸運ですから、今一度自分を見つめ直してみてください。そして、自分が考えたことや理想の状態が1番学べそうな接骨院を選び、柔道整復師として常に成長していきましょう。

どうやって理想の接骨院を見つけるのか

ついでに接骨院はどうやって見つけるのかを教えておきます。

就活する時には、

  • 学校からの紹介
  • 友人からの紹介
  • 就活イベントに参加
  • 求人サイトで見つける

このような手段を使って、求人を探し就活を進めていきます。

 

詳しくは別記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

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求人サイトを利用するならば、圧倒的に「ジョブノート」というサイトがオススメなので、利用してみてください。求人の量も多いので、自分の希望する働き方が見つけやすいですよ。

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まとめ:学校で学ぶことはごく一部

この記事でお伝えしたことは、専門学校では絶対に教わらないことです。

体のことだけを勉強して知識を知ってればいいなんてことは絶対にないので、本格的には勉強しなくてもいいですが、こういった業界のことや接骨院の経営論などは知っておくだけでも損はありません。

 

現場に出てみると学校の勉強が役に立つときもあれば、「こんな情報聞いてなかった」とか「こんなパターンあるのか」ということが多いです。

接骨院だけで働いていたり、専門学校だけにとどまっていれば、知りえない情報がたくさんありますので体以外の知識も勉強しておいてください。

 

私が今勉強していることであれば、別記事で詳しくまとめているので、興味がある方は見てみてください。将来には絶対にプラスになることを勉強しているつもりですので、参考になるかと。

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