柔道整復師Renです!
第27回柔道整復師国家試験は2019年3月3日に実施されました。
合格発表は3月26日でしたが、今回の合格率は「65.8%」という結果になりました。
第27回の柔道整復師国家試験を私なりの見解を含めて考察していきます。
前回の国家試験考察は「【2018年】第26回柔道整復師国家試験の合格率についての考察」をご覧ください。
第27回柔道整復師国家試験の合格率について
先ほども伝えた通り、27回柔道整復師国家試験の合格率は「65.8%」という結果になりました。
去年の合格率が「58.4%」という過去最低の数字でしたので、そこと比べると数字は上がりましたね。
さすがに去年がこれまでの比較をしてもダントツで低かったので、少し難易度が下がったというところでしょうか。
私も実際に解いてみて難易度がやや優しかったという感想をもったので、運営側も合格率60%前後を目途にして問題を作成したのではないかと思います。
過去の受験者数と合格率をまとめてみると、
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2014年 (22回) | 7,102名 | 5,349名 | 75.3% |
2015年 (23回) | 6,858名 | 4,274名 | 65.7% |
2016年 (24回) | 7,122名 | 4,583名 | 64.3% |
2017年 (25回) | 6,727名 | 4,274名 | 63.5% |
2018年 (26回) | 6,321名 | 3,690名 | 58.4% |
2019年 (27回) | 6,164名 | 4,054名 | 65.8% |
という結果になりました。
受験者数が減ってるのが気になりますが、合格率がここ5年を見てみると平均的の数字になりましたね。
繰り返しになりますが、去年の合格率が異常に低すぎです…
2019年の医療系国家資格合格率を比較してみる
去年の記事「【2018年】第26回柔道整復師国家試験の合格率についての考察」でも比較しましたが、今年度の医療系国家試験の合格率を比べてみましょう。
医療系国家資格 | 合格率 |
柔道整復師 | 65.8% |
はり師 | 76.4% |
きゅう師 | 78.5% |
あん摩マッサージ師 | 86.8% |
理学療法士 | 85.8% |
看護師 | 89.3% |
去年と比べてみると、柔道整復師・はりきゅう師の合格率上がっています。
この3つの資格は去年かなり合格率が低かったので、その分今年は調節されたなという印象です。
他の資格は例年通りかなーという数字。
28回柔道整復師国家試験はどうなるのか
来年の柔道整復師国家試験はどうなるのか。
私個人の意見としては、60%前半の合格率になるような難易度になるんではないかと予想します。
なので、今年よりも少し難易度は上がるかと予想しますが、かといってめちゃくちゃ難しくなるわけじゃないと思いますね。
それと合格率は毎年上下してますが、受験者数が毎年減っているのが気になります。もしかしたら来年は6000人を切るかもしれません。
やはりここ数年で柔道整復師の不祥事が多く整骨院の印象が悪くなってしまったのと、柔道整復師自体の未来を不安視する人が多く、入学する人が減っているのではないかなと。
柔道整復師の未来が決して暗いわけじゃありませんが、そうみられてもおかしくないようなニュースもありますので、業界内でしっかり改善していかねばなりません。
柔道整復師の未来については「柔道整復師の未来は明るい?暗い?将来性を20代柔道整復師が語ります」をご覧ください。
まとめ:これからの国家試験の在り方について
柔道整復師に関しては看護師などに比べて人手不足ということはありません。むしろ全国に整骨院は多すぎるぐらい存在します。
なので、がんがん合格者を出して人数を増やすよりも、しっかり勉強をした柔道整復師を増やす難易度にすべき。
今の合格率より下回るのは低いかなと思いますが、60%前後の合格率は良い指標になると思います。
「しっかり基礎を勉強してれば受かる難易度」をこのまま維持しつつ、学生の方々もコツコツと努力して自分を高めてください。
その場しのぎで勉強して運良く国家資格に受かっても、結局は将来的に苦しむことになります。
学生のうちにしっかり勉強の基礎を身につけて、将来有望な柔道整復師の育ってください。