柔道整復師Renです!
近年、爆発的に増えている接骨院。接骨院は柔道整復師が必要不可欠です。しかし、ニュースで騒がれるのは不正請求などの不祥事が多い。
ネットで検索しても、
「不正請求しかやっていない」
「学校で勉強したことが何も役に立たない」
「もみほぐしをやってるだけ」
「福利厚生ない、給料が低い」
「柔道整復師の未来はない」
などのネガティブな情報ばかり。
なかにはポジティブな意見もありますが、ネット内では少ないですよね。
でも、私は柔道整復師の未来は明るいと考えています。将来は、大きな成功を収められる可能性は非常に高い職業だと個人的に思います。
どの業界でも、仕事内容に不満があったり、給料に不満があったり、AIに仕事が取られるなどネガティブなことがたくさんあります。柔道整復師に限った話ではないのです。
これからの柔道整復師業界が明るいと思っているのか、接骨院の未来が今後どう変化していくのか、20代の柔道整復師である私がお伝えしたいと思います。
この記事はすでに柔道整復師になっている人に向けて書いてある部分が多いですが、まだこれから目指す人もとても参考になります。
柔道整復師について勉強してからの方が理解できると思うので、「柔道整復師とは何か」という記事から読んでみて下さい。
柔道整復師の未来は明るい
私はそう確信しています。
ネットだと評判クソ悪いぞ??
ちゃんとやるべきことをやって、時代の流れに乗れば柔道整復師の未来も明るいんだよ!
では、私がなぜ未来が明るいと考えているのかお伝えします。
- AIに仕事が取られない
- 予防医学が当たり前になる
- 新しい働き方がたくさんある
以上の3つの理由から確信しております。では、それぞれの理由を深掘りしていきましょう。
①AIに仕事を取られない
医療はAI・人工知能に変わることは難しいです。
人だから気付くことがたくさんありますし、コミュニケーションを取ることで信頼関係はもちろん、体の情報までも知ることができます。ある意味、経験がかなり重要なのです。
柔道整復師も同じです。柔道整復師だからこそできる治療や施術をおこなえれば、これから先の未来でも生き残れるでしょう。
もちろん勉強することが前提です。
勉強せずに柔道整復師業界を生き残っていけるほど甘くありませんし、マッサージがうまいだけでは生き残ってはいけません。
②予防医学が当たり前になる
予防医学というと、生活習慣病の予防や人間ドックなど頭に思い浮かぶと思います。
他では、歯医者さんとかでも定期検診をおこなうところも増えていますよね。悪いときだけではなく、悪くなる前に出来ることをおこなうのが医療全体で定着してきています。
体の不調も同じです。
肩こりを改善して終わりではないのです。そこから先の良い状態を維持していったり定期的に体のチェックをすることが肩こりの予防になります。
実際に私の働いている接骨院でも、1~2ヶ月に1回をメンテナンスで来院される人がかなり多く、こちら側も予防が大切だと思っているし、患者さん側も「また悪い状態になりたくない」と思っているので、定期的に通院しているのです。
悪くなったら治すという考えもあるでしょうが、自分の体の健康に投資をすることが価値と思っている人もたくさんいます。
だからこそ、体のメンテナンスを接骨院で担うことができると、接骨院で提供できるサービスには大きな価値があると考えています。
③新しい働き方がたくさんある
柔道整復師には新しい働き方がたくさんあります。
例えば、
- 店舗も持たずに独立する(出張、店舗を時間で借りる)
- 保険を使わない自費治療だけの接骨院
- 美容を取り入れた施術
などがありますね。これからさらに多種多様な働き方をする柔道整復師が出てくるでしょう。
私は治療家として活動していますし、これからも活動していきます。柔道整復師の資格を持ってはいますが、慢性症状特化型治療院で働いています。
柔道整復師だから健康保険を使って外傷を診る、という役割にとらわれずに活動する人も徐々に増えてきているのです。
※治療家の意味は、「治療する人」ですので柔道整復師も鍼灸師も整体師も治療家と名乗れます
又、店舗を持たずに独立する人も多いです。出張施術や限定的に店舗を借りて人を集めたりなどがありますね。どこかの企業専属の治療家になるのも1つの手ですよね。
「店舗を開かなければ独立できない」という固定観念は消えていくでしょうから、これから様々な働き方をする柔道整復師が出てくるでしょう。
柔道整復師業界の暗い部分もたくさんある
まず、柔道整復師の数が増えてきているので、その結果接骨院の数がかなり増加していて、今やコンビニより多いとされています。
昔は開業すれば儲かる時代でしたが、今はそうではないのです。
数が増えているのと同時に、腕のある先生が店をたたむこともあるのが現実。治療の技術さえあれば患者がくる世界ではないのです。
だからこそ、それにプラスしてマーケティング力・経営力などの勉強が必要になっています。
昔、開業した先生たちは治療技術を追い求めてきた職人気質が多いです。
しかし、一般の人からしてみれば技術のことなんか知りません。だからこそ、マーケティング力や集客力が高い接骨院に人が流れています。もちろん、過剰な表現はだめです。適切な範囲というものがあります。
柔道整復師の資格を取った、
接骨院を開業した、
すごい治療技術をもっている、
骨折や脱臼の整復が抜群にうまい、
それだけでは柔道整復師として生きていけない時代に現代は変化しているのです。
変化するからこそ勉強し続けることが大切なので、結局は勉強して時代についていける柔道整復師が生き残っていきますし、未来は明るいものになるでしょう。
学ぶことをやめ、次説明する不正請求をしていればそりゃ未来は暗いですからね。
不正請求がこの業界を苦しくしている
数が増加しているうえに、追い打ちをかけるように不正請求の取り締まりが厳しくなりました。
柔道整復師は本来、急性期の外傷を(健康保険をつかって)診ることができる職種です。
骨折や脱臼の応急処置を許されているのは、医師以外には柔道整復師しか存在しません。慢性的は健康保険を使うことは法律違反になります。
それが、昔から肩こりや腰痛などの慢性症状をも健康保険を使い不正請求するのが当たり前の世界で、今もなおグレーゾーンといいつつ不正請求をするのが日常茶飯事になってきています。
昔はよかったかもしれませんけど、今はかなり厳しくなっています。今後さらに外傷以外を健康保険を使ってみるのは厳しくなっていくでしょう。(ちゃんとした外傷なら健康保険を使うことができるのは今後も変わらないと考えています)
それでもなお、健康保険にすがりつき不正請求をする毎日に消耗している接骨院が多いのも現状。
この部分しか見えてなければ当然この業界の未来は暗くみえますし、不正請求をいまだにしている接骨院で未来があるかというとないのかな思います。
ただ、柔道整復師の業界は「将来的に仕事がなくなる」とか「いずれ技術がいらなくなる」のような業界ではないです。
あくまでも今の制度や悪さをしている接骨院があることが問題なので。そこは勘違いしないようにしましょう。
まとめ:医療というのは人生を変えることができる
医療に携わるという仕事がどれだけ素晴らしいのか知っておくと、柔道整復師の未来も見えてくると思います。
医療は1人の人間の人生を変えることができます。
患者さんがとても悩んでいた不調を解決に導ける人であれば、その患者さんの頭の中にはあなたのことが一生残るのです。
私も患者さんに、
「先生がいるから悪くなったらいつでも来れる安心感があるわ」
「本当に体が楽になって仕事も集中できるようになりました」
「先生ありがとう」
と日常から言われるのです。この喜びこそが人の体に触れられる職業の特権ですね。
真剣に向きあえばそれにちゃんと答えてくれる仕事ってなかなかないんですね。本当に人のために動ける仕事。
だからこそ私はこれからも治療家を続けたいですし、「自分の人生は人に貢献することこそが使命」と考えています。
その素晴らしさを1人でも多くの人に知ってほしくて、この記事も書いています。
これから柔道整復師になりたいと考えている人で、何か不安なことがあるなら1度お問い合わせください。
出来る限りお答えします。
- 柔道整復師の未来は明るい
- AIにとられない仕事だから
- 予防医学も取り入れることができるから
- いろいろな働き方ができるから
- 不正請求や接骨院の数が増えすぎている暗い部分もある
- 勉強し続けることが大切
環境がすごく大切です
すでに働いている人に向けて最後に一つだけ伝えさせてください。
柔道整復師の未来を明るいか暗いか判断するのは、自分自身の環境が大きく関係します。
不正請求ばかりしている接骨院で働いている人は暗い未来しか想像できませんし、
逆に健全な経営をしつつ社員の育成に励む接骨院で働いている人は明るい未来を想像しているでしょう。
もし、自分の働いている接骨院で、不正請求ばかりして、毎日夜遅くまで残業代が出ない残業をするブラックな接骨院で消耗しているぐらいなら、思い切って環境を変えることも1つの手。いわゆる転職ということです。
希望を持って柔道整復師になったのはいいけど現実は違った、という人が1人でも減らせるようにしていきたいと私は考えております。
他の接骨院はどんな条件なのか、どんな働き方をしているのか視野を広げてほしいので、ブラックな接骨院で働いているならできることなら転職という道を1度考えてみてください。
転職サイトは様々なものがありますが、業界NO.1の求人数を誇る「JOBNOTE」を見てみれば、他の接骨院はどんな働き方をしているのか理解できるはず。自分が置かれている環境と見比べてみましょう。