柔道整復師Renです!
接骨院でも自費治療をおこなうことが増えてきていますが、マッサージを自費治療として設けている接骨院も多いです。
マッサージにも種類があって、その中でもリラクゼーション目的のマッサージをしている接骨院がありますが、私はそういった接骨院に就職はおすすめできません。
これから柔道整復師として生き残っていくなら、気持ち良いマッサージができても何も意味はありませんし、患者さんを満足させるために柔道整復師になったわけじゃないですよね。
この記事では、マッサージするだけの接骨院をすすめない理由をお伝えして、就活する専門学生がどうやったらマッサージするだけの接骨院を見分けることができるのか、まで解説していきたいと思います。
※ここでお伝えしているマッサージは、あくまでも「リラクゼーション目的」のことです。
マッサージするだけの接骨院をすすめない理由
マッサージするだけの接骨院をすすめない理由は3つあって、
- リラクゼーション目的は疲れる
- 気持ち良いマッサージは誰でもできる
- 1年後にはただマッサージがうまいだけの人になってる
以上がすすめない理由になります。それぞれ解説していきましょう。
①リラクゼーション目的は疲れる
マッサージが悪いとかというわけではなく、単純にリラクゼーション目的のマッサージって体力的に疲れます。
ただモミモミマッサージをしている施術は、体力勝負みたいなところがあって、一生懸命押すので指は痛くなるし、体も全身使うので疲れるんですよね。
とくに慣れていないと体もうまく使えないので、最初のうちは苦労します。(私も少しだけマッサージやったことありますが、二度とやりたくありません)
又、精神的にも疲れが出てくるのがリラクゼーション目的のマッサージの特徴。
完全に整体院とかで「リラクゼーション」を売りにしているならばいいんですが、接骨院ってあくまでも「症状や不調を改善する」ためにあるし、柔道整復師になった理由も怪我を治したいからという理由だと思います。
そんな柔道整復師がただモミモミするだけのマッサージをするのは苦痛でしかありません。
さらには患者さんの言いなりになることも多く、患者さん側の「ここ押して」とか「もっと強く押して」に答えるので、それも積み重なっていくと苦痛で疲弊していくのです。
②気持ち良いマッサージは誰でもできる
正直、マッサージって誰でもできます。
町中をみてみると「60分2980円」というマッサージ屋さんがたくさんありますが、その中でマッサージしている人ってバイトだったり、研修を受けただけの素人なんですね。
その素人でもできる気持ち良いマッサージを、3年間医学知識をがっつり学んで国家試験に受かった柔道整復師がやっているのっておかしくないですか?
「ここ押すと気持ち良いっすよね~」を言いたくて柔道整復師になったわけじゃないないですよね。だからこそ、私はマッサージ接骨院をオススメしていません。
③1年後にはただマッサージがうまいだけの人になってる
マッサージをひらすら1年続けていても、得られるものって「気持ち良いマッサージができること」だけ。
同じ1年でもちゃんと体を診て改善するために試行錯誤をした人は、技術はもちろん経験値も含めて、めちゃくちゃ成長します。
一方で、リラクゼーション目的のマッサージ接骨院は、毎日ひらすら気持ち良さそうなところをモミモミして、患者さんに言われて通りにモミモミして、体力と精神を消耗して毎日過ごします。
本当にその生活をしたくて柔道整復師になったわけじゃないはず。
しっかりと患者さんを改善に導ける柔道整復師を目指すならば、ひらすらモミモミしている暇はありませんよ。
不調を改善する技術を身につけよう
大切なのは、しっかりとした技術です。
ただモミモミするマッサージは素人でもできますし、マッサージチェアだってできますから、柔道整復師であるあなたにしかできないようなサービスを提供できることを目指しましょう。
もちろん技術以外もすごく重要なのですが、いくら情熱があっても、いくらコミュニケーション能力が高くても、モミモミマッサージするだけの技術ではそれらの能力は意味が無くなります。
独立する時に「マッサージしかできません」という状態じゃ、今から接骨院を開業するにはかなり厳しい戦いに挑むことになるでしょうから、将来をしっかり考えているならば就活は妥協せずにおこないましょう。
就活する際はHPをチェックする
リラクゼーション目的でマッサージするだけの接骨院を見分ける方法はたった1つです。
それは「ホームページ(HP)をチェックする」こと。
ホームページには料金や施術の情報がたくさん書いてあります。
患者さん向けに書かれているのですが、
- 延長○○円
- 10分○○円、20分○○円(時間で区切っている)
などと書かれていて、マッサージとは書かれていませんので注意しましょう。
1番わかりやすい書き方は、時間売りです。
時間売りとは、「10分1000円」「20分2000円」「30分3000円」という時間によって料金が変わる施術のこと。これは典型的なリラクゼーション目的のマッサージです。
「肩こりがひどいから今日は30分コースで」とか「今日は時間ないから10分コースで」という日常が待っているでしょう。
技術を売りにしているならば、
- ○○式整体
- ○○調整法
- ○○矯正
- ○○専門整体
などと書いてあって、時間で売っているのではなく、あくまでも「肩こりの治療である○○矯正は2000円です」という書き方をします。
もちろん、目安の時間は書いているかもしれませんが、それは初めての方に対しての親切心で書いているので問題ありません。
治療目的の施術であれば時間売りは絶対にしませんから、ホームページはぜひチェックしてみましょう。
又、求人情報もきちんと確認しておくことがおすすめです。
求人情報とホームページの2つをチェックしておけば、その接骨院の特徴がつかめるので、隅々まで確認しましょう。
求人情報は求人サイトを利用することで細かく確認できます。
柔道整復師に特化した「ジョブノート」という求人サイトがおすすめですので、就活生はぜひ利用してください。
まとめ:環境で人は変わる
人は環境次第で、成長もするし、技術も習得できます。
日々、働く環境って本当に大切なので、就活はしっかりと妥協せずにおこないましょう。
同じぐらいの学力の人と実際に働いてみて1年後に会うと、その接骨院で何をやってきたのかで本当に成長具合が違います。
なんとか誤魔化しながらマッサージしている人もいれば、骨折や脱臼を整形外科でばんばん整復している人もいれば、難しい不調に対して真剣に施術している人もいます。
だからこそ、就活は手を抜かず妥協せずにおこなってください。
環境次第で人は変わりますので。
失敗しない就活のやり方をまとめた「就活マニュアル」を作成しています。
これからの就職活動に少しでも役に立つことを書いているので、ぜひ活用してください!