柔道整復師Renです!
柔道整復師を目指して専門学校に入学し、無事に国家試験に合格。その後はいよいよ社会に出て仕事が始まります。
実は柔道整復師になれれば、多くの就職先が選択肢として存在するのはご存知でしたか?
自分が目指している理想の未来に向かっていくには、どこに就職するのかがとても大切です。いきなり開業することも可能ですが、とても現実的ではないですよね。
柔道整復師の仕事は今後もニーズがありますし、人工知能に変わることができない仕事ですので未来は明るいです。
しかし、現実は不正請求している接骨院があったり、ブラック企業と化している接骨院があったりと選択を間違えれば心身ともに疲労してしまいます。
そうなる前にどんな仕事・就職先があるのか、柔道整復師の私が解説していきます!
柔道整復師がどんな資格なのかわからない人は、「柔道整復師とは何か」の記事から勉強しましょう♪
柔道整復師は4つの就職先にわかれる
柔道整復師になれれば4つの就職先にわかれます。
4つとは、
- 接骨院(整骨院)
- 整形外科
- 機能訓練指導員
- スポーツトレーナー
以上の4つにわかれます!
それぞれの職種によって大きく内容が変わってくるので、自分が目指している姿と照らし合わせて参考にしてください。
①接骨院(整骨院)
柔道整復師といえば「接骨院」ですね!!
柔道整復師は開業権もあるので、将来は自分の接骨院を開くことができます。
もちろん最も多い就職先ですし、全国でも接骨院の数は増えてきていますので、条件を選ばなければ確実に就職先は見つかるでしょう。
そういった面では就職難とは無縁だといえますね。
現在、接骨院は様々な形態で経営されています。
私の働いている整骨院も特殊で、実は健康保険を使用せずに経営しています。名前は整骨院ですが、やっていることは整体院のイメージですね。
接骨院業界では健康保険を使わない治療を「自費治療」と言っています。
接骨院では健康保険を使うことができますが、それだけで食べていける時代ではありません。(慢性症状は健康保険を使えないから)
なので、今はどこも自費治療を取り入れているのです。
将来に開業するなら「自費治療」で独自の強みを打ち出すことが最重要。
ただのマッサージ屋、その辺と一緒の接骨院ではこれから生き残っていけません。
就職先を探す時は、その自費治療の部分が自分の技術になるかどうかを判断材料にするといいでしょう。
しかし、接骨院の年収や福利厚生などの待遇面はあまりよくないです。個人で経営していることも多いので、大企業のような安心感はないのはデメリット。
メリットとして、小規模だからこそ密に学べることはかなりありますし、自分が開業するとなったときに非常に参考になります。開業したら収入面では比べものにならないぐらい増えますし。
接骨院の年収に関しては、「柔道整復師の年収は?ボーナスは?気になる疑問に答えます」で大公開しているのでご覧ください!
1つだけ注意するとしたら、スタッフを駒としか思ってないような接骨院や時間外労働が多いくせに残業代も出ない「ブラック接骨院」はやめておきましょう。
貴重な時間を無駄にして、学ぶことはないのでブラック接骨院だけは絶対に避けましょうね。
ブラック接骨院の特徴をまとめてありますので一緒にチェックしてみましょう。
②整形外科
整形外科では慢性症状の施術をはじめ、骨折や脱臼などのリハビリや固定なども関われるのが人気です。
整形外科によっては、骨折・脱臼を整復(骨を元の位置に治すこと)をすることも可能。
接骨院には骨折や脱臼などはほぼこないので、接骨院ではできない圧倒的な臨床経験がつめます。
将来はちゃんと骨折を治せる人になりたい!という願望があれば、整形外科に就職する選択肢は大いにありです。
整形外科だけに務めた状態では接骨院を開業したときに困りますので、数年間は整形外科で経験をつんでその後は接骨院で実際に働き、独立の準備をする流れの柔道整復師もいます。
とはいえ、そこまで考えられる人は少ないので、「整形外科で働いてみたいなー」という願望があれば1度は働いてみることがオススメ。
年をとるにつれ転職などはしにくくなるし、結婚して子供ができてしまうと中々チャレンジができない状態になります。新卒だからこそできる選択肢でもありますので、整形外科で働くことは決して無駄にはなりませんよ!
整形外科は病院になりますので非常に安定していて、収入、福利厚生などの待遇面でも優れています。
将来的にすごく稼げるわけではありませんが、安定感は抜群ですね!
③機能訓練指導員
特別養護老人ホームやデイサービスでは、必ず1人の機能訓練指導員を配置しなければなりません。
その機能訓練指導員に柔道整復師はなれます。(他にも理学療法士や看護師などの医療資格を持ってればなれる)
機能訓練指導員とは、体の機能を回復する・日常生活をおくりやすいようにする・体を現状維持するように訓練をするような仕事をおこないます。
先ほども書きましたが、施設があればそこに1人機能訓練指導員を配置しなければならないのでニーズは高いです。
さらに、機能訓練指導員を5年続けることで「ケアマネージャー」の資格をとることも可能になるので、1人で稼げるようにもなりますし柔道整復師だけに頼るのではなくなるので、仕事の幅が大きく広がります。
年収・福利厚生・待遇の面は接骨院より優れていることも多いですし、時間も短く夜遅くまで残ることはないです。(夜勤がある施設もありますが)
その為、働きやすさを求める女性の柔道整復師に人気でもあります!!
機能訓練指導員については「女性柔道整復師が転職するなら「機能訓練指導員」がオススメ!その理由とは?」でも詳しく解説しているので、興味がある方はチェックしてみてください。
④スポーツトレーナー
柔道整復師はスポーツトレーナーとして働くことも可能です。
厳しいことを言いますが、トレーナーの道はかなり険しい道といえるでしょう。理由は柔道整復師だけではなく色々な人がトレーナーを目指しているから。活躍できる枠は少ないけど人はたくさんいるので、何か特化した分野をもったり自分だけの強みを打ち出すことが必要。
トレーナーだけで食っていける人はごくわずかです。そこに本気でチャレンジするならばいいんですが、中途半端な「トレーナーやってみたいなぁ」ぐらいに気持ちで挑んだら失敗するでしょう。
他にたくさん本気な人がいますし。(どの業種でもいえますが…)
私も野球をやっていたのでトレーナー的な存在を目指した時期もありますが、調べれば調べるほど本気でやる必要があるし、スポーツトレーナーのことを学べる環境も必須です。
収入面はかなり差が開くので、0円の人もいれば、月に○百万と稼ぐ人ももちろんいます。
時間は無限じゃない!平等なんです
私が最後に伝えたいことは、
「時間は無限じゃない。めちゃくちゃ限られている」
ことです。
時間ってみんな平等なんです。
同じ時間を過ごしていても、人それぞれで成長度は違います。
考えてみてください。
【ブラック接骨院で消耗しながら働く2年間】
と
【真剣に施術をしながらたくさんの人に貢献する2年間】
はどっちは有益でしょうかわかりますか?
同じ2年間でも、どちらが成長しているかは明確ですよね。人間は環境によって大きく左右される生き物です。
いくら自分でモチベーションが高くても環境が悪ければ伸び悩みます。
今一度自分がやりたい事や夢を明確にして、そのために必要なことが学べる就職先を探してください。
適当に選んでもいいです。でも後悔するのは自分です。
「あの時真剣に探していれば…」と思ってほしくないので、この記事で少しでも頭の中が整理できればと思います。
「自分には今後どんな選択肢があるのか」
「自分が本当にやりたいことは何か」
「自分は将来どんな人になりたいか」
「自分が1番興味があることは何か」
これらをきちんと見直してみましょう。
就活に関することで大切なことや知っておいて損はないことをまとめた「就活マニュアル」を作成しています。
これからの就職活動に役立ててもらえると嬉しいです。