柔道整復師Renです!
整形外科や接骨院に通院したことありますか?
実は整形外科と接骨院の違いを知らないひとも多いですが、仕事内容はまったく違うんです。
接骨院と似た言葉で整骨院というお店もありますが、同じ意味で使用されています。詳しくは別記事で紹介しているのでご覧ください!
私は現在も接骨院で勤務しておりますが、患者さんから「レントゲンはとれないの?」とか「薬は出せないの?」などのことをよく聞かれます。
結論は、接骨院ではレントゲンは絶対にとれないし、薬も出せないんですね。今回は上記のような意外と知られていない、接骨院のルールを含めて整形外科の違いをお伝えしていきます!
接骨院と整形外科の違い
接骨院と整形外科はかなり違いますが、言われなきゃ知らないことも多いです。
表にしてサクッと違いを見てみましょう!
整形外科 | 接骨院 | |
資格 | 医師 | 柔道整復師 |
健康保険 | 様々な症状に対応 | ケガのみ |
レントゲン | とれる | とれない |
薬 | 出せる | 出せない |
資格が根本的に違う
接骨院の先生は医師ではないです。
柔道整復師と呼ばれる国家資格をもっているのが整骨院の先生です。詳しくは、「柔道整復師とは何か」をご覧ください。
柔道整復師は医療類似行為と分類されます。
実は柔道整復師は、
「患者を診察する」
「○○と診断する」
「診断書を作る」
「レントゲンをとるように指示する」
「処方箋を出す」
というのは一切できません。
これらは医療行為とよばれるものでなので、柔道整復師は医療行為はできないのです。
そもそも、医療行為と呼ばれるものは医師以外はできないので、柔道整復師であろうがなかろうが法律で決まっているのでやることはどんな人でも不可能なのです。
手術はもちろん、注射や投薬を医師以外がおこなったら、法律違反で捕まります。
整形外科にいる先生は医師だからこそ、様々なケガも対応できるし治療も施せるのです。
接骨院ではケガのみ健康保険が使える
接骨院では健康保険が使えると聞いたことがあると思います。
これは”正解”です。
接骨院では健康保険を使うことができますが、実は条件があるのをご存知でしたか?
ケガと呼ばれる急性期の症状に、柔道整復師は健康保険を使って施術をおこなえるのです!
ケガとは、
- 捻挫(足首をひねった)
- 打撲(転んで腕をぶつけた)
- 挫傷(走っていたら肉離れした)
- 骨折や脱臼の応急処置
- 骨折や脱臼のリハビリ(医師の許可が必要)
以上のような場面で接骨院にかかれば、健康保険を使用して治してもらえます。
ただし、先ほども書いたとおりレントゲンや痛み止めなどの投薬などはできませんので注意が必要。
あくまでも、柔道整復師は外から見た情報で判断をするので、正確な診断は整形外科に行くのが1番。
しかし接骨院の方が親身に話を聞いてもらえるし、施術も機器を使用して施術してくれるのでメリットもたくさんあり、国家資格なので医療の知識自体はしっかり学んでいます。
骨折の疑いがあるようなケガは整形外科、軽度のものであれば接骨院に行くような使い分けができるといいですよ!!
ケガ以外は接骨院で健康保険をつかえない
ケガのみ接骨院で健康保険をつかえるので、ケガ以外はつかえません。
ケガ以外とは、
- 肩こり
- 首こり
- 四十肩、五十肩
- 腰痛
- 坐骨神経痛
- 変形性関節症
- ヘルニア
以上のような症状を指します。
慢性症状などの肩こりは健康保険をつかえないのですよ。
「え?前に肩こりとか腰痛で接骨院に通ったことがあるよ」と思った方もいるかもしれません。
実はそれ犯罪なんです。
肩こりを捻挫というケガにして請求しているのです。それは不正請求とみなされるので、最近では行政処分される接骨院もあるぐらい。
気付かぬうちに犯罪に加担している場合もありますので、慢性症状などの不調は接骨院で健康保険をつかうのはいけないと覚えておいてください。
でも、効果が高い施術をおこなっている接骨院も多い
慢性的な肩こりや腰痛にたいして整形外科に通院しても、痛み止めや湿布を出してもらい様子をみるように言われることも多いです。
そのような治療で改善すればいいのですが、現実は甘くありません…
じゃあ、慢性的な肩こりや腰痛の治療はどこで受ければいいのか?というと、接骨院の自費治療を受けることがオススメ。いわゆる整体のイメージですね。
接骨院の先生はしっかり勉強していて、技術が高い先生が多いのも事実ですよ。
正しい接骨院の選び方は別記事でまとめているのでご覧ください!
まとめ:困ったらとりあえず整形外科行けばいい
接骨院で働いている私がいうのもどうかと思いますが、痛みや不調で困ったらとりあえず整形外科に行くのがいいです。
理由は「検査できるから」です。
検査してから異常がなければ他の選択肢で接骨院や整体に通院したり、骨折や脱臼などのケガであればそのまま整形外科に通院すればいいんです。
もし、自分がどこの病院に行けばいいのかわからない場合は、直接病院に聞いてみるのが確実。
整形外科、接骨院それぞれメリット・デメリットがありますので、違いがわかればいざという時も困りませんよ!!