柔道整復師Renです!
2018年の柔道整復師国家試験は58%という過去最低の合格率を叩き出しました。
私なりの考察も書いているのでどうぞ。
58%ということはおおまかに計算すれば、約2人に1人は不合格になっている計算になります。
不合格になってしまった人は、来年もう1度頑張ろうと思う人もいれば、諦める人もいると思います。
個人的な話になりますが、私の妻は1度国家試験に落ちています。
妻とは年齢も同い年で専門学校も一緒で、国家試験に挑みましたが、私だけが受かってしまったのですね。
当時は本人が1番ショックだったろうし、私もどうすればよいのかわからない状態でした。
しかし、そこから2人3脚で様々な苦境をのりこえ、無事次の国家試験に合格することが出来ました。
そんな私たち夫婦がどん底から這い上がった経験を、今年不合格になってしまった人に少しでも参考になるようにまとめたいと思います。
この記事は、
- 国家試験が不合格となってしまった人
- 来年度、国家試験に再チャレンジする人
- 柔道整復師の勉強法がわからない人
に向けた記事となっています。
まずはリフレッシュ
国家試験に落ちてしまった人は精神的にとてもつらいと思います。
私の妻も1週間ほど寝込んでました…
最初は落ち込んで泣いてもいいと思います。
そして気持ちが落ち着いたら、しばらく勉強から離れて遊んだり旅行に行ったりしましょう。
私達は、広島へ旅行に行ったり、スノボしたりしました。今思うとそこですごくリフレッシュで気持ちが整理できました。
3月、4月のはじめまではゆっくりして、エネルギーをチャージしましょう。そこからスタートしても全然間に合いますよ!
勉強する前に
勉強を始める前に確認しておくことが2つあります。
1つ目は、卒業した専門学校についてです。
国家試験は不合格だけど専門学校は卒業することになります。(卒業できるよって学校が許可しているから国家試験を受けることができるんです)
卒業扱いになるので、国家試験に不合格してしまっていたら勉強する場所が無くなってしまいますよね。
しかし、専門学校によっては卒業後も授業に参加できたりします。(私の専門学校はそうでした)
その際に、学費が必要になることが多いですが専門学校に確認してみてください。通常よりは安い授業料になるはず。
もう1度授業を受けられれば、国家試験にはかなり有利ですのでオススメです。
2つ目は、勉強するということは努力が必要です。
柔道整復師の分野は計算はありませんので、医療知識を暗記できるかどうかが鍵となります。
最初は暗記してもすぐ忘れると思います。人間はそれを3回繰り返せば記憶に定着するといわれています。
なので、ある程度繰り返すことと時間が必要になります。
忘れたら覚える、忘れたら覚える、忘れたら覚える、ことぐらいで初めて覚えます。
あとはそれをコツコツ毎日やることが重要です。
不合格になってから実際に1年間やった勉強方法
まず、私と妻は1年間の計画を立てました。
⑴4月~7月
1週間かけて1つの教科を、最初から見直して理解し暗記する。そして、その教科の過去問を解く。これを10教科分やって苦手な部分はなるべき無くして暗記する期間。外部模試を1回受験。
⑵8月~11月
この3カ月はひらすら過去問や模試などの問題を解く。とにかくいろいろな問題を解いて、自分が覚えた知識を引き出す対応力をあげる期間。外部模試を1回受験。
⑶12月~2月
12月から3カ月間だけ専門学校に授業を受けにいくことにして、そこでまた問題を解いて最後の仕上げをする期間。外部模試を1回受験。
こんな感じでざっくり計画を立てました。
妻の学力はすでに合格レベルにありました。実は、一般問題は7割ぐらい取れていて、必修も学校や模試では受かっていたレベル。
学校の先生にも、「実力はかなりあるから12月あたりから3ヶ月通えれば十分。それまで1人でやっても全然平気」と言われていましたね。
そこで、1人でもできるような計画を立て、12月の授業までは午前中アルバイトをしながら午後勉強するような生活を送っていました。
実力不足(一般・必修問題がいつもギリギリ)で不合格になっている人は、同じことをやっていても足りてない場合がありますので、勉強効率を上げるか量を増やすように計画してみてください。
早い段階から専門学校に授業を受けにいくのも、オススメです。
⑴4月~7月
この時期、計画通りに見直して理解して暗記するようなことをやりました。
苦手な部分をとくに理解するようにしてから繰り返し暗記して、ただ、暗記するだけだと忘れやすいので、必ずその部分を理解してから暗記するようにしました。
この時期に暗記できていると後がめちゃくちゃ楽になりますからね。
それから、合間合間に問題を解いて自分で見直して暗記したところのチェックをします。
そこでまだ理解していなかったり、覚えていなかったら、もう一度理解と暗記の繰り返しで着実に実力が上がっていきました。
あとは、外部模試を受けに行きましょう。
ジャパン模試が有名ですね。やはり、なるべく会場に行って国家試験を意識して受けるといいです。無理そうなら自宅受験もあり。
ここでまた自分の実力が知れて、新しい問題に触れるので貴重な体験になります。
もし、あなたが必修問題も一般問題も合格点ギリギリの実力なら、加えて過去問を1回から最新まで何回も解きましょう。
問題を解くのに慣れていないと、知識を覚えても解き方がわかりません。なので、知識を見直して暗記するのに加えて、毎日過去問を1回ずつ解くのをオススメします。
とくに、国家試験に出る数が多い「解剖・生理・一般臨床・柔道整復理論」を重点的におこなうと効率良く点数が伸びます。
この時期から専門学校に授業を受けに行くのもオススメ。
正直、この時期が1番大切です。
ここでサボってしまうと、後々に「時間が足りない」ってなります。絶対受かりたいなら、この時期からガンガンいきましょう。
- とにかく繰り返して継続して、脳に暗記させる
- 空き時間を利用して暗記
- 実力が足りてないなら、暗記するのに加えこの時期からガンガン問題を解く
- 問題数が多い、解剖・生理・一般臨床・柔道整復理論の点数を上げることを意識すると点数が伸びる
- 外部模試を受けにいって、国家試験と同じような雰囲気に慣れる
- わからないものがあれば、学校の先生に聞きに行こう!
⑵8月~11月
この時期は問題をひたすら解きました。
専門学校で開催した過去模試の問題をもらったり、先生が作った問題をたくさんもらって解いて、さらに過去問も何回も何回も解いて、というのを繰り返しおこないました。
問題を解いたら、間違ったところを丁寧に手直し。そこで再度暗記。
国家試験の過去問が1番基本となるので、第1回から最新まで繰り返し解くようにしましょうね。そんな感じで勉強していたら、11月が終わる頃にかなり伸びて一般問題も8割程度とれるようになったんですね。
もちろん、外部模試を受けにもいきました。
- 問題をガンガン解く
- 過去問が基本となるので、1回~最新まで繰り返し解く
- それを回答解説して、不安な部分は再び暗記
- なるべくたくさんの問題を解くのが1番重要
⑶12月~2月
ここ時期でもやることはほぼ変わりませんでした。
変わったのは、授業に参加し始めたこと。
授業に参加することで見逃していた部分の確認をでき、問題も毎日新しいのが解けて、家でもさらに問題を解いてというような生活でした。
直前の2月にも外部模試を受けて、本番を迎えました。
- ラストスパートで、ガンガン問題を解く
- 最低でもこの時期から授業に参加できると、さらに合格率が上がる
そりゃ、うまくいかないことだってあるよ
うまくいかないことだってもちろんあります。
1人で勉強していれば、なおさらですね。
妻も点数が全然取れなくて勉強が嫌になった時期がありました。8月あたりですね。
誰でも壁にはぶつかります。乗り越えるにはまた勉強をするしかありませんが、肩の力を抜いて息抜きするのもいいでしょう。
1日ゆっくりしてもよし、運動してもよし、買い物に行ってもよし。
うまくいかないときは、休んでもいいことは忘れないでくださいね。
まとめ:暗記と過去問が基本になる
国家試験に不合格になってしまったけど、この1年の勉強法がわからないという人は多いと思います。
実際に、私の妻がそうでした。
私を含めて妻が実践したのは、【過去問→なぜ間違えたのか確認→暗記】をひたすらくり返しつつ、日ごろの空き時間で暗記を進めたことです。
これで知識の基礎が作られていき、グングン点数が伸びました。
ただ、勉強法は人それぞれ合ってる合ってないあります。
このやり方を実践してみて合わないなと感じるなら他の方法にシフトするのもあり。
又、わからないことがあれば専門学校の先生に聞くのが1番手っ取り早いと思いますので、1度は聞いてみましょう。親身になって教えてくれるはずです。
だらだらと何となく勉強していては、不合格になるリスクが高くなるだけ。これから過ごす1年を、悔しさをバネに勉強に励んでみてください。
勉強法については別記事でも詳しく紹介しているので、一緒にご覧ください。
国家試験後に就職が控えてると思いますが、柔道整復師が就活をする際に役に立つことをまとめた記事がありますのでご覧ください。